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カテゴリー:質問の多い問題・暗記しにくい問題

こんにちは、講師のサキです。

 

今回は、上皮組織の種類と特徴についてです。

 

まずは関連した問題を考えてみましょう。

 

第106回AM26
単層円柱上皮はどれか。
  • 1. 表 皮
  • 2. 腹 膜
  • 3. 膀 胱
  • 4. 胃

 

正答:4

 

この問題から、単層円柱上皮=胃だけを覚えるだけだと知識は広がりませんので、必ず他の選択肢などについても調べて覚えていくことが大切になります。

 

 

上皮組織

 

上皮とは、体表面(皮膚など)、管腔(消化管など)、体腔の表面を覆う細胞の層のことであり、人体の内側と外側との境界を形成しています。

 

その上皮の組織は、部位によって細胞の層数、形、性質が異なり、それによって呼称が変わるため、覚えにくく、問題に出題されることが多いです。

 

特徴などを踏まえ、以下にまとめていきますので、頑張って暗記しましょう。

 

重層扁平上皮

 

覚えておきたい部位:表皮(皮膚)、口腔、食道

 

【理由】

 

表皮は特に外側からの刺激から守るため、重層構造となっています。

 

【間違えやすいポイント】

 

消化管の一部なのに、食道や口腔も重層扁平上皮となっています。

 

これは、まだ熱い食べ物などの刺激物から口腔や食道を守るために重層構造となっていると覚えておきましょう。

 

単層扁平上皮

 

覚えておきたい部位:血管、胸・腹膜

 

【ポイント】

 

重層構造と違い、こちらは単層構造となっており、薄い上皮となっています。そのため、血管や胸腹膜などの刺激が比較的少ないような部位となっています。

 

単層円柱上皮

 

覚えておきたい部位:胃、腸

 

【ポイント】

 

口腔や食道を除く消化器は単層円柱上皮で構成されていると覚えておきましょう。

(胃や腸は、外側からの刺激が少なくなっているため単層構造)

 

単層円柱上皮と、円柱構造となっているのは、消化液などを分泌するなど色々なものを溜め込んでいるため、大きめの構造になっています。

 

移行上皮

 

覚えておきたい部位:膀胱、尿管、腎杯

 

【ポイント】

 

移行上皮の特徴は、収縮・伸展で形態を変えることができることです。

 

尿が溜まる膀胱や尿管、腎杯などは、状況に応じて伸び縮みする必要があるため、移行上皮となっています。

 

単層立方上皮

 

覚えておきたい部位:甲状腺の濾胞上皮

 

※あまり出題されません。立方体は珍しく、甲状腺だけなのだなと覚えておきましょう。

 

多列円柱上皮

 

覚えておきたい部位:気管

 

※あまり出題されません。線毛をもっていたり、粘液を分泌したりしています。

 

気管内の痰を排出するための構造が、多列円柱上皮となっていると考えておきましょう。

 

まとめ

 

①重層扁平上皮:表皮、口腔、食道(刺激に強い)

 

②単層扁平上皮:血管、胸・腹膜(薄い)

 

③単層円柱上皮:胃、腸(消化器)

 

④移行上皮:膀胱、尿管、腎杯(伸び縮みできる)

 

⑤単層立方上皮:甲状腺

 

⑥多列円柱上皮:気管(線毛運動)

 

丸覚えすると覚えにくいので、簡単に特徴などを交えて暗記を頑張りましょう。

 

 

こんにちは、講師のサキです。

 

今回は、排便のメカニズムについてです。

 

排便のメカニズムのポイントは不随意筋の内肛門括約筋と随意筋の外肛門括約筋です。

 

どのようにして便意を感じ、排便が起こるのかを理解することが大切です。

 

国家試験に出題される関連問題

 

第97回PM13
排便のメカニズムで正しいのはどれか。
  • 1. 横隔膜の挙上
  • 2. 直腸内圧の低下
  • 3. 内肛門括約筋の弛緩
  • 4. 外肛門括約筋の収縮

解答 3

 

第106回PM75排便時の努責で正しいのはどれか。2つ選べ
  • 1. 直腸平滑筋は弛緩する。
  • 2. 呼息位で呼吸が止まる。
  • 3. 外肛門括約筋は収縮する。
  • 4. 内肛門括約筋は弛緩する。
  • 5. 腹腔内圧は安静時より低下する。

解答 2,4

 

 

排便のメカニズム

 

①便が直腸に達すると、腸壁の進展と内圧の上昇が起こる。

 

②腸壁の進展が、骨盤内臓神経を経て、排便中枢や大脳皮質に伝わり、便意を感じる。

 

③-1:排便中枢に伝わった刺激は、反射的に骨盤内臓神経に戻り、内肛門括約筋を弛緩させる。

 

※内肛門括約筋は不随意筋となり、平滑筋で構成されています。まだ、トイレに行けず、準備ができていないのに、内肛門括約筋は反射的に弛緩してしまいます。

 

③-2:大脳皮質に伝わった刺激で便意を感じると、ヒトはトイレへと向かい、排便ができる状態になったら、意識的に陰部神経を介して、外肛門括約筋を弛緩させる。

 

※外肛門括約筋は随意筋となり、骨格筋で構成されています。トイレまで排便を我慢できるのは、随意筋の外肛門括約筋のおかげです。

 

④排便を促すため、呼息位で息を止め努責し、腹筋を収縮させることで腹腔内圧を上昇させ、排便が起こる。

 

排便のメカニズムの解法のポイントのまとめ

 

内肛門括約筋も外肛門括約筋もどちらも弛緩することで排便が起こるが、内肛門括約筋不随意筋で平滑筋外肛門括約筋は随意筋で骨格筋である

 

反射的に内肛門括約筋を弛緩させるのは骨盤内臓神経

 

意識的に外肛門括約筋を弛緩させるのは陰部神経

 

③腹筋は収縮し、腹腔内圧は上昇する

 

④努責は息を吐いた後である、呼息位で行われる

 

 

問題に対する正答を覚えるだけでなく、排便がどのような経過で起こっているのかを考え、仕組みを理解して覚えることが大切です。

 

こんにちは。講師のサキです。

 

今回は、国家試験頻出の消化酵素についてです。

 

覚えるべき消化酵素は、アミラーゼ、ペプシン、トリプシン、キモトリプシン、リパーゼになります。

 

国家試験に出題される問題

 

第99回PM27
栄養素と消化酵素の組合せで正しいのはどれか。
  • 1. 炭水化物 ― リパーゼ
  • 2. 蛋白質 ― トリプシン
  • 3. 脂 肪 ― マルターゼ
  • 4. ビタミン ― アミノペプチダーゼ

正答 2

 

第109回PM13
脂肪分解酵素はどれか。
  • 1. ペプシン
  • 2. リパーゼ
  • 3. マルターゼ
  • 4. ラクターゼ

正答 2

 

糖質(炭水化物)の分解酵素=アミラーゼ

 

糖質を分解する消化酵素はアミラーゼになります。

 

アミラーゼは唾液と膵液に含まれます。

 

蛋白質の分解酵素=ペプシン、トリプシン、キモトリプシン

 

蛋白質を分解する消化酵素はペプシン、トリプシン、キモトリプシンになります。

 

蛋白質を分解する=「プシン」とまずは覚えておきましょう。

 

分泌部位をみると、胃液に含まれるのがペプシンで、膵液に含まれるのがトリプシン、キモトリプシンになります。

 

脂質の分解酵素=リパーゼ(+胆汁)

 

脂質を分解する消化酵素はリパーゼとなります。

 

脂質は水と混ざりにくい性質をもつため、胆汁の力を借ります。

 

胆汁は脂肪を乳化し、消化を助ける役割を持ちます。

 

まとめ

 

①糖質を分解する消化酵素=唾液と膵液に含まれるアミラーゼ

 

②蛋白質を分解する消化酵素=胃液に含まれるペプシン、膵液に含まれるトリプシン、キモトリプシン

 

③脂質を分解する消化酵素=膵液に含まれるリパーゼと胆汁。

 

補足)腸液に含まれる消化酵素は、マルターゼ・ラクターゼなどあり、出題されることもありますが、優先度は低いため、ここでは省略しています。

 

出題頻度の高い問題から確実に押さえていきましょう。

 

消化吸収の仕組みについて、もう少し知りたい場合は以下の記事もご覧ください。

 

 

 

こんにちは、講師のサキです。

 

今回は、重症筋無力症(MG)に関する記事です。

 

脳神経系は目に見えない、イメージしにくいということで敬遠されがちですが、ポイントを掴んで理解しておくことが重要です。

 

国家試験で問われるポイントを中心に解説していきます。

 

重症筋無力症とは

 

名称の通り、筋力が無力化してしまう病気です。

 

手足を動かすとすぐに疲れる、まぶたが下がってしまう(眼瞼下垂)などの状態になります。

 

筋力が弱ってしまう、力が入らなくなる原因は何なのかを理解することが重要です。

 

重症筋無力症の原因は?

 

筋肉が原因そうに思えますが、そうではありません。

 

筋肉を動かすために必要なアセチルコリンの伝導に原因があります。

 

(補足:骨格筋と副交感神経ではアセチルコリン、交感神経ではノルアドレナリン)

 

筋肉を動かすためには、脳からの司令であるアセチルコリンを筋肉が受け取ることが必要です。

 

しかし、重症筋無力症では、神経の接合部にアセチルコリンを受け取るのことを妨げる抗体(抗アセチルコリン受容体抗体)が体内で作られてしまい、脳からの司令を筋肉が受け取りにくくなっています

 

そのため、筋肉を動かしにくい、すぐに疲れるなどの症状が出現します。

 

(自己免疫疾患に分類されます)

 

重症筋無力症の治療:抗コリンエステラーゼ薬の内服

 

アセチルコリンが伝わりにくい状態であるため、アセチルコリンを増やすような治療になります。

 

コリンエステラーゼは神経末端から放出されるアセチルコリンを分解するので、コリンエステラーゼの働きを阻害することで、アセチルコリンを分解するのを防ぐことができます。

 

結果的に、筋肉まで届くアセチルコリンの量を増やすことができます。

 

重症筋無力症の合併症:胸腺腫

 

胸腺は、免疫に関係する器官ですが、重症筋無力症の患者さんは胸腺肥大を合併することが多々あります。

 

胸腺腫を合併した場合には、手術で胸腺を摘出することもあります。

 

重症筋無力症の症状

 

病態を理解すると症状もなんとなく想像しやすいかと思います。

 

筋肉が疲れやすい、力が入らない、まぶたが下がる(眼瞼下垂)、複視などの症状が出ます。

 

症状は朝よりも夕方に強くなる傾向があります。

 

女性に多く、年齢層は小児から成人まで幅広くかかります。

 

重症筋無力症に類似した症状(名称や疾患)

 

筋肉が動かなくなる疾患として、以下のようなものがありますので、合わせて覚えていきましょう。

 

◉筋萎縮性側索硬化症(ALS)

 

上位運動ニューロンと下位運動ニューロンの障害が同時にみられ、徐々に全身の筋肉が萎縮する進行性の疾患です。

 

◉脳梗塞

 

上位運動ニューロンの障害で、片麻痺を生じます。

 

◉ギランバレー症候群

 

急性の運動麻痺を起こす自己免疫性の末梢神経障害で、四肢の筋力低下がみられます。末梢神経の髄鞘に対する自己抗体(抗ガングリオシド抗体)が産生されて、運動神経、感覚神経が障害されます。

 

まとめ

 

重症筋無力症は、筋力低下や易疲労感がみられ、日内変動があったり、休息すると筋力が回復するといった特徴がある。

 

原因は、骨格筋の神経筋接合部において、アセチルコリン受容体が自己抗体により攻撃され、神経から筋への刺激伝達が障害されるためである。

こんにちは、講師のサキです。

 

今回は、【必修問題】体性感覚・特殊感覚・内臓感覚のうち、触覚はどれに分類されるのか?という問題に対する解答・解説です。

 

必修問題には非該当と判断された問題ですが、ポイントを掴み、しっかりと覚えていきましょう。

 

 

第112回 午前10問

 

体性感覚はどれか。

 

  1. 1.視覚
  2. 2.触覚
  3. 3.聴覚
  4. 4.平衡覚

 

 

正答:2

 

この問題を解くためには、体性感覚とは何かを理解することが大事です。

 

「触覚は体性感覚だ」と覚えるだけでは不十分なので、次項のように理解していきましょう。

 

体性感覚とはなにか

 

感覚は、体性感覚、特殊感覚、内臓感覚に大別されます。

 

つまり、体性感覚とは感覚の一つになります。

 

視覚、聴覚、平衡覚、触覚がどの感覚に該当するのか分かることが、この問題を解くのに重要なポイントになります。

 

特殊感覚とは

 

視覚、聴覚、平衡覚、嗅覚、味覚は特殊感覚に分類されます。

 

設問の選択肢にあった、視覚、聴覚、平衡覚は全て特殊感覚であるため、誤答となります。

 

体制感覚とは

 

体制感覚とは、皮膚感覚と深部感覚のことを意味しています。

 

皮膚感覚とは触って皮膚で分かる感覚、深部感覚とは重さなどを深部の筋肉などで分かる感覚を指しています。

 

触覚、温度感覚、痛覚などの皮膚感覚、筋や腱、関節などに起こる深部感覚は、体性感覚になります。

 

内臓感覚とは

 

内臓感覚には、内臓痛覚と臓器感覚があります。

 

内臓痛覚は、内臓が痙攣したり、炎症したり、拡張したりすることで生じる痛みになります。

 

臓器感覚は、空腹感、のどの渇き、尿意など、臓器が物理的・化学的に刺激されることによって生じる感覚になります。

 

まとめ

 

この設問から「触覚は体性感覚である」と覚えるだけでは不十分。

 

感覚は、特殊感覚、体性感覚、臓器感覚に大別される。

 

特殊感覚は、視覚、聴覚、平衡覚などが分類され、触覚は体性感覚に分類される。

 

体性感覚は、皮膚感覚や深部感覚がある。

 

臓器感覚は、内臓痛覚と臓器感覚があり、臓器の痙攣を痛みと感じたり、空腹感を感じたりする感覚である。

 

といったように問題の正答だけを覚えるではなく、設問の解答のポイントを読み取り、必要な事項を調べ、理解していくことが重要になります。

こんにちは、講師のサキです。

 

今回は年齢調整死亡率と粗死亡率についてです。

 

年齢調整死亡率と粗死亡率、どちらも死亡率ですが、少々意味合いが違います。

 

看護師のレビューブックなどにも記載されていますが、かなり簡略化されているため、その意味がわからず、なんとなくで進んでいる方もいるかと思います。

 

そういった問題を解消するために、この記事では年齢調整死亡率の意味合いを説明していきます。

 

粗死亡率の考え方(令和4年の日本の死亡者数と死亡率)

 

令和4年の日本の死亡者数は、約157万人です。

 

令和4年の日本の総人口は、1億2,495万人です。

 

これらの指標から、粗死亡率は計算することができます(年央人口で計算するため、計算の答えに若干の誤差があります)。

 

粗死亡率の計算方法

 

157万人÷1億2,495万人×1,000=12.9(人口千対)

 

つまり、日本の総人口と全死亡数から計算されたものが粗死亡率となります。

 

人口千対というのは、日本の総人口が1000人だった場合、死亡数は12.9人となるということを意味しています。

 

ちなみに、出生率も同様の計算ができます。

 

出生率の計算方法

 

令和4年の日本の出生数は、約77万人となります。

 

出生率は、77万人÷1億2,495万人×1000=6.3(人口千対)

 

日本の人口が1,000人だった場合、出生数は6,3人となることを意味しています。

 

令和4年の死亡数は157万人、出生数は77万人、つまり、令和4年の日本では、80万人もの人口減少が起きています。

 

日本では少子高齢化が大きな問題となっています。

 

 

年齢調整死亡率とは

 

粗死亡率の計算は先述した通り、

 

死亡者数÷日本の総人口×1000となります。

 

日本では高齢化が進んでいる影響で、死亡者数は毎年増加傾向にあります。

 

また、死亡者数の増加に加え、出生数は減少傾向にあるため、日本の総人口は減少傾向にあり、粗死亡率は年々上昇しています。

 

そこで、高齢化の影響を排除するために活用されるのが年齢調整死亡率になります。

 

年齢調整死亡率では、単純に死亡者数÷総人口という計算をするのではなく、

年代ごとの死亡率を算出し、その各年代の死亡率を平成27年の高齢化が進んでいない人口に当てはめて死亡率を計算してみる、という考え方になります。

 

年齢調整をして死亡率を算出してみると、男性では14.4、女性では7.9(人口千対)となります。

 

年齢調整死亡率の特徴と計算方法

 

先述しているように、年齢調整死亡率では、年齢構成が異なる人口集団の死亡率を、年齢構成の影響を取り除いて比較することができます。

 

例として以下のようなA村とB町があったとします。

 

A村    人口   死亡数

0~14才  5000人   5人

15~64才  20000人  20人

65才以上 15000人  150人

合計   40000人  175人

 

A村の粗死亡率:175÷40000×1000=4.375(人口千対)

 

B町    人口   死亡数

0~14才  10000人  10人

15~64才  25000人  25人

65才以上 5000人    100人

合計   40000人  135人

 

B町の粗死亡率:135÷40000×1000=3.375(人口千対)

 

上記の結果を比較すると、A村の方が粗死亡率は高くなります。

 

年齢調整死亡率の計算方法

 

A村とB町では年齢構成が違い、直接死亡率を比較することは難しいため、以下のようなC市というモデルを使って比較します。

 

C市    人口

0~14才  15000人

15~64才  55000人

65才以上 30000人

合計   100000人

 

 

まずはA村の各年代の死亡率を算出し、C市の人口に当てはめて考えてみます。

 

A村    人口   死亡数  死亡率

0~14才  5000人   5人   0.001

15~64才  20000人  20人    0.001

65才以上 15000人  150人   0.01

合計   40000人  175人

 

A村の死亡率をC市のモデル人口にあてはめると、各年代の死亡数が以下のように算出されます。

 

C市    人口   死亡率  死亡数

0~14才  15000人  0.001   15人

15~64才  55000人  0.001   55人

65才以上 30000人   0.01    300人

合計   100000人      370人

 

A村の年齢調整死亡率:370÷100000×1000=3.7(人口千対)となります。

 

 

次に、B町の各年代の死亡率を算出し、C市の人口に当てはめて考えます。

 

B町    人口   死亡率  死亡率

0~14才  10000人  10人   0.001

15~64才  25000人  25人   0.001

65才以上 5000人    100人    0.02

合計   40000人  135人

 

B町の死亡率をC市のモデル人口にあてはめると、各年代の死亡数が以下のように算出されます。

 

C市    人口   死亡率  死亡数

0~14才  15000人  0.001   15人

15~64才  55000人  0.001   55人

65才以上 30000人   0.02    600人

合計   100000人      670人

 

B町の年齢調整死亡率:670÷100000×1000=6.7(人口千対)

 

年齢調整死亡率で比較してみると、A村よりもB町の方が死亡率が高くなっていることが分かります。

 

このように、高齢化の影響を排除するために用いられるのが年齢調整死亡率になります。

 

結果を考察すると、A村は少子高齢化が進んできているが、元気な高齢者が多く、高齢者の死亡率は低い、と考えることができます。

 

まとめ

 

年齢調整死亡率では、年齢の影響を排除して、死亡率を算出することができる。

 

粗死亡率は、単純に総死亡数÷総人口(×1000)で算出することができる。

 

令和4年の日本の総人口は1億2495万人、死亡者数は157万人、出生数は77万人。

→死亡率は12.9、出生率は6.3(人口千対)。

 

看護師の国家試験では、計算までは出題されませんが、死亡者数や死亡率の数値などは暗記しておくことが重要です。

 

保健師の国家試験では、計算問題も出題範囲なので、計算方法や計算結果の意味も分かるようにしておくことが大事です。