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カテゴリー:国家試験勉強法 Q&A

こんにちは、講師のサキです。

 

今回は、必修問題に焦点を当て、これまでの動向や出題傾向を分析していきたいと思います。

 

必修問題のこれまでの動向

 

看護師国家試験は、112回を数えますが、必修問題は当初から設けられていた訳ではありません。

 

第93回の国家試験から30問の必修問題が導入され、正答率80%の絶対基準が設けられました。

 

その後、第99回からは問題数が50問となり、40/50点以上が絶対基準となりました。

 

これまでの必修問題の問題数は全部で880問

 

第93~98回は30問なので、30問×6=180問

 

第99回~112回は50問なので、50問×14=700問

 

合計:180+700=880問がこれまで出題されてきました。

 

880問という数を多いと思う人もいるかもしれませんが、難易度を考えると全て解くことも可能かと思います。

 

余裕があれば、880問全てを解いてみるというのも良いかもしれません。

 

(※統計データなど古いデータもあるので、丸覚えはしないように)

 

必修問題全880問の出題基準とは

 

必修問題は出題基準(テスト範囲のようなもの)が定められていて、その範囲の中から出題されます。

 

テスト範囲と同様に、出題基準から全て出題される訳ではなく、必修にふさわしい問題を毎年50問選んで、出題されています。

 

特徴として、国家試験はプール制(過去の問題を繰り返し出題する方式)を取り入れているので、重要な問題ほど何度も出題されるようになっています。

 

そのため、何度も出題される問題もあれば、今までほとんど出題されていない問題もあります。

 

実際、毎年半分以上は、過去問の出題形式を変えて、同じような問題が出題されています。

 

正答率の高い問題は、ただ単に簡単な問題という訳ではなく、何度も出題される重要な問題であるため、多くの受験者が解け、正答率が高くなっているという仕組みになっています。

 

過去問を何度も解いていると、「これはよく見る問題だ」と気付くようになり、重要な問題を見出せるようになります。

 

ただ、重要なことは、全く同じ問題は出ないので、丸覚えせずに、応用がきくように学習していくことが大切になります。

 

出題傾向の分析

 

出題基準の目標別に、どのような出題傾向にあるのかを分析してみたいと思います。

 

看護師国家試験の出題基準の4つの目標

 

目標Ⅰ.看護の社会的側面及び倫理的側面について基本的な理解を問う

目標Ⅱ.看護の対象者及び看護活動の場について基本的な理解を問う

目標Ⅲ.看護に必要な人体の構造と機能及び健康障害と回復について基本的な理解を問う

目標Ⅳ.看護技術の基本的な理解を問う

 

出題基準の詳細な内容はこちらの記事からどうぞ。

 

 

 

必修問題の目標別の出題数:第104回~109回:300問

 

出題基準別の配点は以下のようでした。

 

目標Ⅰ 68点
目標Ⅱ 52点
目標Ⅲ 108点
目標Ⅳ 90点

 

分野別に出題数を整理すると、おおよそ以下のようでした。

 

1.解剖生理/病態生理/薬理学:108/300(50点換算:16/50)

2.基礎看護学:90/300(50点換算:15/50)

3.社会保障関連:72/300(50点換算:12/50)

 

第104回~109回:300問の分析結果の考察

 

解剖生理/病態生理/薬理学の配点が最も大きいですが、その分範囲はかなり広く、難易度も高いです。

 

一方、社会保障や基礎看護学の配点は解剖生理等に比べると配点は低いですが、学習する範囲は狭く、難易度は低いです。

 

特に、社会保障などの分野は重要な問題は決まっているので、一気に覚えてしまうことで、必修の社会保障の範囲分の得点を上げることが可能です。

 

一方、解剖生理/病態生理/薬理学の範囲は、重要な問題が多く、絞りにくい分野なので、一般問題を見据えながら、丁寧に学習することが大切になります。

 

必修問題とひとくくりにせず、目標別に問題を解き進めることも大事です。

 

必修問題の得点アップのためには

 

先述の通り、必修問題とひとくくりにしてしまわず、目標別に理解度(得点状況)を把握することが重要です。

 

必修問題38/50点だったとしたら、-12点はどこの範囲なのかを知ることです。

 

理解していない、苦手な分野を知ることで、重点的にその分野を強化することができるからです。

 

模試を受けると模試の結果で簡単に情報を得られると思います。

 

ただ、模試だけでは不十分なので、自己学習の中でも出題基準に照らし合わせ、苦手な分野を見出していくことが重要です。

 

その上で、苦手分野の問題のピックアップ集を作っていくなどできればさらに良いですね。

 

 

 

 

 

 

こんにちは、講師のサキです。

 

この記事では、看護師国家試験の勉強では、必修・一般・状況設定問題、どこから手を付けることが効率が良いのか、ということを説明していきます。

 

先に結論を述べると、『必修問題』からが最も効率の良い順番になります。

 

必ずという訳ではありませんが、今から理由をお伝えしていきますので、ご興味を持たれたら、とりあえず必修から進めてみて下さい。

 

必修問題の重要性

 

そもそも必修問題は別格に取り扱われている問題です。

 

配点は、必修問題:50点、一般問題:130点、状況設定問題:120点の合計300点満点で国家試験は作成されます。

 

必修問題の配点は少ないように見えますが、50点中40点をとれなかった場合、一般・状況の得点が良かったとしても、そこで不合格となってしまいます。

 

必修問題の得点がとれずに涙をのむ学生を多数見てきましたので、最初から最後まで解き続けるようにしてください。

 

何故、必修問題から始めるのか

 

理由は2つあります。

 

①必修問題は全ての基礎になるため

 

基礎的な知識である故に、40点未満の学生を一発不合格にするという基準を設けています。

 

必修問題が怖いと思う前に、必修問題は全てにつながる重要な知識になると考え、始めから満点をとれるように取り組むことが重要です。

 

必修問題の学習を一通り進めた後に、一般・状況設定問題の勉強を始めると、基礎知識が多少はできているため、スムーズに学習していけると思います。

 

②難易度が高くない

 

先述のとおり、必修問題は基礎知識になりますので、難易度は高くありません。

 

いきなり一般・状況設定問題に取り組むと、難しさのあまり一気に勉強に対する意欲が低下してしまうことがあります。

 

学習に対する意欲は高い状態に維持しておくことが重要です。

 

簡単な問題だとしても解けるということは、学習意欲を高く維持することにつながります。

 

勉強の始め方や方法に迷った時は、必修問題から始め、全問を覚えてしまうくらいの勢いで、とりあえず突き進んでみてください。

 

必修問題の出題基準を参考にしながら進める

 

最初はがむしゃらに突き進むことで良いですが、学習が進むにつれて、自分の学習状況の全体像をつかむことも重要になってきます。

 

一般問題の範囲を押さえるのはなかなか難しいですが、必修問題であれば、出題基準を活用して、全体像を把握することは可能です。

 

 

必修問題の参考書について

 

最後に参考書ついてです。

 

参考書はレビューブック、QB一般、QB必修の3点セットをいつもおすすめしています。

 

必修問題の学習についても、QB必修問題を使って、覚えていくことで問題ありませんが、QB必修問題は基本的に過去問を取り扱っているので、必修問題を完璧にするという意味ではやや不十分な印象もあります。

 

そのため、QB必修問題集が一通り終わったら、必修問題に特化した問題集を別に1冊くらい購入することをおすすめします。

 

本屋で実際に手にとって自分に合った問題集が一番良いと思いますが、一応おすすめを

3冊紹介しておきます。

 

・必修問題2023

・必修問題ファイナルチェック360

・必修ラスパ

 

過去問に類似した、そしてやや難易度を上げた必修問題集になっていますので、一般・状況設定問題にもつながってくると思います。

 

ファイナルチェックやラストスパートというような本の名前ですが、最後に使うのではなく、あえて最初に完璧に使い込むという方法もおすすめしています。

 

まとめ

 

・国家試験の学習は、必修問題から進める

 

・必修問題は、基礎的ながら重要な内容なので、意欲的に効率良く取り組むことができ、一般・状況設定問題の学習にもつながる

 

・必修問題は過去問だけでなく、やや難易度が高い内容の問題集を使い、最初から完璧にしてしまうこともおすすめ

 

 

こんにちは、講師のサキです。

 

今回は、看護師国家試験の合格率が既卒者は新卒者に比べると圧倒的に低い理由について考えていきたいと思います。

 

看護師国家試験の合格率と合格者数

 

※過去5年の合格率の推移

107回 108回 109回 110回 111回
全体合格率 91.00% 89.30% 89.20% 90.40% 91.30%
新卒者 96.30% 94.70% 94.70% 95.40% 96.50%
既卒者 44.50% 29.30% 37.40% 44.40% 38.90%

 

※既卒者の受験者数と合格者数と不合格者数

107回 108回 109回 110回 111回
受験者数 6559人 5295人 6249人 6531人 5877人
合格者数 2918人 1551人 2339人 2901人 2292人
不合格者数 3641人 3744人 3910人 3630人 3585人

 

看護師国家試験の合格率は、90%前後で推移しています。

 

一方、気になる点は既卒者の合格率が40%程度で、毎年3000人以上が不合格者いるということです。

 

何故、既卒者の不合格者数は新卒者に比べ多くなってしまうのでしょうか。

 

既卒者の不合格者が多くなる理由

 

最大の理由は学習環境にあります。

 

例を挙げるとすると、一緒に頑張ってくれる友人がいないことと、お尻をたたいてくれる先生がいないことなどです。

 

新卒者は、卒論や実習など学習の時間が無いという状況になりますが、国家試験前には学習しなくてはならない環境に必然的になります。

 

一方、既卒者は、授業などが無いため、バイトや看護助手として働くこともあり、学習時間以外に時間を使ってしまいがちです。

 

そのため、バイトや仕事が忙しいと言い訳してしまい、国家試験の直前になるまで勉強から逃げてしまっていることが多い印象があります。

 

この学習環境の違いが、合格率の差につながっていると考えています。

 

既卒者は合格できない?

 

何人もの既卒者を指導してきましたが、ほぼ全員合格しています。

 

国家試験はマークシートであり、既卒者が不利になる要因は全くありません。

 

ただ、一部不合格者になる方も目の当たりにしましたが、やはり上記のような方でした。

 

忙しさなどを理由に、課題はしない、学習スケジュールは守らない、授業に参加しない、という3拍子揃うと手の打ちようが無くなってしまいます。

 

そのため、自ら学習する環境に身を置くことが合格への第一歩かと思います。

 

また、不合格になったことを落ち目に感じず、卒業した看護学校などに助けを求めることも一つの手かと思います。

 

既卒者でも合格するために

 

既卒者だからといって、学習方法に変わりはありません。

 

学習方法に関してはこちらの記事も参考にして頂けたらと思います。

 

 

ただ特に重要なのは、先述しているとおり、学習する環境を整えることです。

 

そのためには、必ず学習スケジュールを立て、スケジュールに沿って学習を進めていくことが重要です。

 

また、予備校入学などを検討している方は、オンライン個別指導というのも選択肢に入れてみてください。

 

卒業した看護学校に問いあわせたり、大手に問い合わせたりするのは気がのらないという方も、一度ご相談頂ければと思います。

 

ライフスタイルに合わせた学習スケジュールの提案をさせて頂きます。

 

無料体験授業も行っていますので、詳細はこちらの記事からどうぞ。

 

 

 

 

 

こんにちは、講師のサキです。

 

この記事では、看護師国家試験の出題基準『必修』に焦点を当て、まとめています。

 

看護師国家試験の出題基準とは、看護師国家試験におけるテスト範囲のようなものです。

 

定期試験の場合は、必ずテスト範囲を確認して試験に臨むはずです。

 

これは、無駄な勉強をしたくない、効率良くテスト範囲だけを勉強したい、というような心の現れだと思います。

 

国家試験においても同様で、出題範囲を理解することで、何を優先的に勉強したら良いのかが分かったり、どの内容の理解が不十分なのかが分かったりします。

 

出題基準を無視して学習を進める方もいますが、上記の理由で、出題基準を必ず確認してもらうようにしています。

 

一般問題・状況設定問題にも出題基準はありますが、かなり広範囲になりますので、まずは必修問題の出題基準を把握することから始めることをおすすめします。

 

 

こちらの記事には目次読みの大切さを記載していますので、合わせてご確認ください。

 

必修問題出題基準の4つの大目標

 

目標Ⅰ.看護の社会的側面及び倫理的側面について基本的な理解を問う。

 小項目:1~5

目標Ⅱ.看護の対象者及び看護活動の場について基本的な理解を問う。

 小項目:6~9

目標Ⅲ.看護に必要な人体の構造と機能及び健康障害と回復について基本的な理解を問う。

 小項目:10~12

目標Ⅳ.看護技術の基本的な理解を問う

 小項目:13~16

 

4つの大目標を理解するために、16の小項目が設定され、さらに16の小項目を理解するための細項目が設定されています。

 

例)1.健康に関する指標を理解するために、A.人口動態・人口静態やB.健康状態や受療状況などを理解する必要がある。

 

小項目や細項目を確認することで、国家試験で出題されている問題の意図などが分かってくるかと思います。

 

では、大目標ごとに小項目を見ていきます。

 

 

目標Ⅰ:看護の社会的側面及び倫理的側面について基本的な理解を問う

 

大目標Ⅰは基本的に社会保障の内容です。社会保障の割合は高いので、10問程度は社会保障の内容が出題されます。

 

※過去に国家試験に出題された問題や類題の一例を細項目にリンクをつけています。どのような問題が出題されるのか、確認しておきましょう。

 

1. 健康に関する指標
A.人口静態・人口動態
a.総人口
b.年齢別人口
c.労働人口
d.将来推計人口
e.世帯数
f.婚姻・家族形態
g.出生の動向
h.死亡の動向
i.死因の概要
B.健康状態と受療状況
a.平均余命
b.有訴者の状況
c.有病率・罹患率
d.受療行動・受療率
e.入院期間
f.外来受診状況
2.健康と生活
A.生活行動・習慣
a.食事・栄養
b.睡眠
c.運動
d.代謝障害
e.喫煙
f.ストレス
g.メンタルヘルス
h.ライフスタイル
i.性行動
B.労働
a.職業と疾病
b.労働環境
c.雇用形態
d.母性保護と両立支援
C.生活環境
a.水・空気・土壌
b.食品衛生
c.住環境・社会環境
3.保健医療制度の基本
A.医療保険制度
a.医療保険の種類
b.国民皆保険
c.国民医療費
d.高齢者医療制度
e.給付の内容
B.介護保険制度
a.保険者
b.被保険者
c.給付の内容
d.要介護認定
4.看護の倫理
A.基本的人権の擁護
a.個人の尊厳
b.患者の権利
c.自己決定権と患者の意思
d.インフォームド・コンセント
e.ノーマライゼーション
f.情報管理(個人情報保護法)
B.看護倫理
a.看護職の役割
b.看護の倫理綱領
5.関係法規
A.保健師助産師看護師法
a.保健師助産師看護師の業務
b.看護師に禁止されている業務
c.秘密の保持(守秘義務)
B.看護師等の人材確保の促進に関する法律
a.基本方針
b.養成制度
c.就業状況

 

 

 

目標Ⅱ:看護の対象者及び看護活動の場について基本的な理解を問う

 

目標Ⅱは看護学概論や理論の基礎知識や社会保障の分野になります。

 

ここでも社会保障の内容が入っています。どちらかというと目標Ⅰ・Ⅱは暗記が主体になります。

6.人間の特性
A.人間と欲求
a.基本的欲求
b.社会的欲求
B.患者の特性
a.QOL
b.患者ニーズ
c.健康に対する意識
d.疾病に対する意識
e.疾病・障害の受容
7.人間の成長と発達
A.胎児期
a.形態的発達
b.先天異常
c.胎児期の異常
B.新生児期・乳児期
a.発達の原則
b.身体の発育
c.運動能力の発達
d.栄養
e.親子関係
f.先天免疫と獲得免疫
C.幼児期
a.身体の発育
b.運動能力の発達
c.排泄の自立
d.言語発達
e.社会性の発達
f.基本的生活習慣の確立
D.学童期
a.運動能力・体力の特徴
b.社会性の発達
c.学習に基づく行動
E.思春期
a.第二次性徴
b.アイデンティティの確立
c.親からの自立
d.異性への関心
F.成人期
a.社会的責任と役割
b.生殖機能の成熟と衰退
c.基礎代謝の変化
G.老年期
a.運動能力・体力の変化
b.知覚・感覚の変化
c.認知能力の変化
d.心理社会的変化
e.個別性・多様性
8.患者と家族
A.家族の機能
a.家族関係
b.家族構成員
B.家族形態の変化
a.家族の多様性
b.構成員の変化
c.疾病が患者・家族に与える心理社会的影響
9.主な看護活動展開の場と看護の機能
A.医療提供施設
a.病院
b.診療所
c.助産所
d.介護老人保健施設
B.保健所・市町村における看護活動
a.保健所の業務
b.市町村の業務
C.地域・在宅での看護
a.居宅
b.訪問看護ステーション
c.介護保険施設
d.地域包括支援センター
D.看護管理
a.看護体制
b.看護チーム
c.安全管理<セーフティマネジメント>
d.インシデントレポート
E.関連職種との連携
a.関連する職種
b.チーム医療
c.看護の役割

 

 

目標Ⅲ:看護に必要な人体の構造と機能及び健康障害と回復について基本的な理解を問う

 

目標Ⅲは、解剖生理・病態生理・薬理学といった内容です。

 

この範囲は理解が必要になり、難しい範囲です。一般問題とも密接に関係してくるので、一般と合わせて理解していくことが重要です。

10.生命活動
A.人体の構造と機能
a.内部環境の恒常性<ホメオスタシス>
b.血液・水・電解質
c.体温
d.感染防御と免疫反応
e.循環器系
f.呼吸器系
g.神経系
h.消化器系
i.泌尿器系
j.代謝・内分泌系
k.骨・筋系
l.性と生殖器系
m.遺伝
B.正常な妊娠・分娩・産褥
a.妊娠の成立
b.妊娠の経過
c.分娩の経過
d.産褥の経過
C.人間の死
a.死の三徴候
b.死亡判定
c.脳死
d.死の受容
11.病態と看護
A.症状と看護
a.意識障害
b.ショック
c.高体温・低体温
d.脱水
e.黄疸
f.頭痛
g.咳嗽・喀痰
h.吐血・喀血
i.チアノーゼ
j.呼吸困難
k.胸痛
l.不整脈
m.腹痛・腹部膨満
n.嘔気・嘔吐
o.下痢
p.便秘
q.下血
r.乏尿・無尿・頻尿
s.浮腫
t.貧血
u.睡眠障害
v.感覚の異常
w.運動の異常(麻痺・失調)
x.けいれん
B.主要疾患と看護
a.生活習慣病
b.がん
c.感染症
d.外因性障害
e.精神疾患
f.小児疾患
g.高齢者の疾患
12.薬物治療に伴う反応
A.主な薬物の作用と副作用
a.抗菌薬
b.抗ウイルス薬
c.抗癌薬
d.強心薬・抗不整脈薬
e.狭心症治療薬
f.降圧薬・昇圧薬
g.利尿薬
h.副腎皮質ステロイド
i.糖尿病治療薬
j.中枢神経作用薬
k.麻薬
l.消炎鎮痛薬
B.医薬品の安全対策
a.混合の可否
b.禁忌
c.保存方法
d.薬理効果に影響する要因

 

 

 

目標Ⅳ:看護技術の基本的な理解を問う

 

目標Ⅳは看護技術の基礎的な内容になります。

 

この範囲は看護技術なので、どちらかというと暗記で、考えると分かる問題も多いです。ただ、決しておろそかにせずに正確な値などを覚えることが大切です。

13.基本技術
A.コミュニケーション
a.言語的コミュニケーション
b.非言語的コミュニケーション
c.面接技法
B.フィジカルアセスメント
a.バイタルサインの測定と評価
b.意識レベルの評価
c.呼吸音聴取の方法と評価
d.腸蠕動音聴取の方法と評価
e.運動系の観察と評価 (ADL・ROM・MMT)
C.看護過程
a.情報収集
b.アセスメント
c.計画立案
d.実施
e.評価
f.記録
14.日常生活援助技術
A.食事
a.食事の環境
b.食事介助の方法
c.誤嚥の予防
B.排泄
a.床上排泄
b.導尿
c.浣腸
d.摘便
e.失禁のケア
C.清潔
a.入浴
b.清拭
c.口腔ケア
d.洗髪
e.部分浴
f.陰部洗浄
g.整容
h.寝衣交換
D.活動と休息
a.睡眠
b.体位
c.体位変換
d.移動・移送
e.ボディメカニクス
f.廃用症候群の予防
15.患者の安全・安楽を守る技術
A.療養環境
a.病室環境
b.共有スペース
c.居住スペース
B.医療安全対策
a.転倒・転落の防止
b.誤薬の防止
c.患者誤認の防止
d.誤嚥・窒息の防止
e.情報伝達と共有・管理
C.院内感染防止対策
a.スタンダードプリコーション
b.手洗いの方法
c.無菌操作
d.滅菌と消毒の方法
e.針刺し・切創の防止
f.感染性廃棄物の取り扱い
16.診療に伴う看護技術
A.栄養補給
a.経管栄養法
b.経静脈栄養法
B.薬物療法
a.与薬方法
b.薬効・副作用(有害事象)の観察
C.輸液管理
a.刺入部位の観察
b.輸液ポンプの取り扱い
c.点滴静脈内注射の管理
D.採血
a.穿刺部位
b.採血方法
E.罨法
a.罨法の種類と適応
b.温罨法の方法
c.冷罨法の方法
F.呼吸管理
a.酸素吸入時の原則
b.酸素ボンベの取り扱い
c.酸素流量計の取り扱い
d.鼻腔カニューラ
e.酸素マスク
f.ネブライザー
G.吸引
a.口腔内・鼻腔内吸引
b.気管内吸引
c.体位ドレナージ
H.救命救急処置
a.気道の確保
b.人工呼吸
c.心マッサージ
d.直流除細動器
e.自動体外式除細動器<AED>
f.止血
g.体温の保持・冷却
I.皮膚・創傷の管理
a.包帯法
b.創傷の管理
c.褥瘡の予防・処置
J.災害看護
a.トリアージ
b.応急処置の原則
c.搬送・移送
d.こころのケア

 

 

 

まとめ

 

・必修問題は、4つの大目標と16の小項目に基づいて出題される。

 

・定期試験の範囲を確認するように、必修問題の出題範囲を確認し、優先的に勉強した方が良いことや、理解不十分な内容を自分で分かるようにする。

 

・目標Ⅰ・Ⅱ・Ⅳはどちらかというと暗記が中心。

 

・目標Ⅲは理解が必要になる。一般問題などと合わせて理解を進めることが重要。

 

今解いている問題、解こうとしている問題が、出題基準に照らすとどの範囲なのか、解けない問題はどの範囲なのか、自分の理解度を知ることが大切です。

 

 

 

 

こんにちは、講師のサキです。

 

この記事では、ある程度学習に向けての工夫 目次読みの方法をご紹介致します。

 

ある程度学習で大事なことは、過去問集をどんどん前へ進めることと伝えています。

 

学習方法についてはこちらの記事からどうぞ。

 

 

ただ、どんどん前へ進むと自分の今いる状態が分からなくなり、この勉強で良いのか不安に駆られることがあります。

 

その上で大事になるのが、目次読みという考え方になります。

 

目次読みとは

 

これは速読法などで用いられる言葉です。

 

目次読みの良いところは、自分の勉強している居場所が分かり、全体像が分かるということです。

 

過去問集では意味の無いこととのように思うかもしれませんが、全体像を把握することは学習のモチベーションにも深く関わってきます。

 

また、過去問集だけでなく、必修問題の出題基準を確認することも有効で、全体像を把握しつつ、自分の得意分野や苦手分野を把握することもできます。

 

出題基準に沿って、どのような問題が出題され、どのような勉強が必要なのかも記事にしていきますので、そちらも合わせて参照してください。

 

では、目次読みの方法を紹介していきます。

 

目次読みの方法

 

目次とは本の見出しを集めたものであり、全体像を把握するものですよね。

 

それを勉強においても活用しようという考えで、今から進めていく勉強の全体像を見える形にできれば方法は様々ですので、例を2つ挙げておきます。

 

必修問題の出題基準をプリントアウトする

 

必修問題の出題基準であれば、出題基準をプリントアウトし、一覧が見えるような状態にして下さい。(紙ベースの方がおすすめです。)

 

初めて出題基準を確認する場合は、まずは全体像を簡単に把握する。

 

次に、今どの程度理解している分野があるのか、あるいは分かっていない分野があるのか、個々に把握していく。

 

その確認が終わったら、出題基準は机に貼るなどしておき、「今日はこの範囲を進める」と決めて勉強していく、というような流れです。

 

がむしゃらに進むことと、自分の現在地を知りながらどんどん前に進むことでは、得意・苦手分野の把握のレベルが異なり、大きな差になりますので、ぜひ取り入れてみてください。

 

レビューブックや過去問集の分野毎の目次をコピーする

 

レビューブックや過去問集においては、分野毎に目次があるかと思いますので、そのページをコピーして一覧にしておくことをおすすめしています。

 

先ほどの手順と同様ですが、目次を確認しながら、今自分はどこを解いているのか、苦手な内容はどこなのかを把握し、マーキングするなどしてください。

 

目次の一覧を見ると、自分の苦手な内容がどこなのか分かり、苦手な内容が多い分野が分かると苦手な分野(整形、循環器の分野が苦手など)が分かるようになります。

 

目次を見れば、苦手(得意)分野が一目瞭然

 

目次の一覧が、自分の理解度を示すデータベースになるということです。

 

データベースが無ければ、国家試験直前になっても、自分の苦手範囲が分からないというような状況になり、最後に何を見直しすればよいのかも分からなくなる恐れもあります。

 

もちろん、模試などから苦手分野などを把握することもできますが、データが少なすぎますので、日々の勉強から自分の理解度などを確認していくようにして下さい。

 

長丁場の学習に向けた道しるべとして、目次読みを活用することをおすすめしています。

 

学習に不安があるという方はオンライン個別指導なども行っていますので、お気軽にお問い合わせください。

 

 

こんにちは、管理人のさきです。

 

今回は、『ある程度学習』について、少し深堀りしてお伝えしていきたいと思います。

 

ある程度学習とは造語になりますが、国家試験対策の勉強は、ある程度の学習をすることが重要になるので、そう呼んでいます。

 

国家試験対策の学習方法についてはこちらの記事も参照ください。

 

 

 

ただ、間違ってほしくないのは、知識を深く掘り下げるなと言っている訳ではありません。

 

ニュアンスとしては、いきなり掘り下げるな、ある程度で進め!という感じです。

 

それが要領の良し悪しにつながっていきます。

 

要領が悪い人と要領が良い人

 

皆さんの回りには要領が良い人もいれば、要領が悪い人もいると思います。

 

その判断基準は色々かと思いますが、要領の悪い人のイメージは教科書や参考書などを頭から覚えようとして、ノートにまとめたりしているような人かと思います。

 

要領の悪い人にならないように勉強してほしいので、ある程度学習をしてほしいと思っています。

 

看護の勉強というと膨大な量があり、レビューブック1冊をまるまる覚えることや、QBなどの過去問集を全て覚えることでさえも正直難しいです。

 

それを最初の問題(QBの場合、医学の解剖分野)から、忘れないように調べながら、覚えながら進むと絶対に詰まってしまいます。

 

そのため、最初は全く分からないことでも、とりあえず解説などを読んでみて、そんなもんなんだなと割り切り、前へどんどん進むことを重視して下さい。

 

不思議なことに全体像をつかむと、分からなかった部分がなんとなく分かるようになります。

 

周辺知識が増えたり、解き方や覚え方が分かったり、要因は様々ですが、何故か分かってきます。

 

ある程度と言っても、読み飛ばしではなく、読み進めるというイメージが大事です。

 

次項からは、ある程度割り切りながら進める方法をいくつか紹介していきます。

 

音読

 

いつも聞いている音楽などは、鼻歌で歌ってしまうことはありませんか?

 

これは無意識の領域で覚えている状態になります。

 

覚えようとしなくても覚えてしまっている状態、この方法で覚えてしまうのが、音読です。

 

つまり、レビューブックを音読してしまうのです。分からない単語でもとりあえず音読します、できれば10回くらい、すらすら読めるようになるまで。

 

そうすると、分からない単語でも覚えやすくなっています。

 

英語の学習法などはこの方法が多いように思いますが、看護でも同様に活用できるかと思います。

 

覚えやすい形式にする

 

先に音読をしてから、このステップに入るのがおすすめです。

 

レビューブックなどのテキストのままの文章だとどうしても覚えにくいと感じるのが普通かと思います。

 

覚えやすい形式にするというのは、自分の言葉に変換して覚えることや図式化(イラストなど)するというようなことです。

 

ただ、このステップには多少時間がかかるので、全てを覚えようとノートにまとめにかかると残念ながら要領の悪い人に成り下がってしまいます。

 

音読や問題集をどんどん進める中で見出した、何回も出てくる問題や何回も間違える問題など、自分で真剣に覚えた方が良いと思うことをまとめることが重要です。

 

とりあえず5回解いたり、読んだりしただけで覚えられる内容が多くあります。

 

それを1回解けなかったからまとめようとしてしまうと、無駄な時間になってしまいます。

 

ノートなどにまとめることは重要ですが、不要なことをノートに書くことは無駄です。

 

大事なことを見出すために、まずは読み進みましょう。

 

ノートをまとめるためにも全容を把握することが大事

 

記憶術という単語もよく耳にしますが、ドラえもんの暗記パンのようなものが存在する訳ではありません。

 

大事なことはノートにまとめることは重要ですが、そうすると大事なことがバラバラと記載されてしまうかもしれません。

 

それでも自分が大事と思ったことを見返せるノートにはなりますが、記憶しにくいノートになるかもしれません。

 

記憶するには、内容の類似性などを考慮して、整理して覚えることも重要です。

 

記憶=整理して覚えやすくすること

 

内容の類似性(一緒に覚えた方が良いこと、関連していることなど)を判断するためにも、全体像を把握することが大事になってきます。

 

関連付けて一緒に覚えた方が良いことなどが分かり始めた段階でも、かなり成長している状態です。

 

間違いはそのまま残す

 

最後に、小学校のテストの頃から言われていることかもしれませんが、間違いはそのまま残すということです。

 

間違いを嫌うのは誰しもあります。

 

しかし、間違いを残すことで、自分がどのように覚え間違っていたのかが分かり、復習する時に強い印象を与えてくれます。

 

強い印象はそのまま記憶に残りやすくなりますので、絶対に消さないでください。

 

QBなどの□□□に×か〇しか書かずに進むという人がいますが、問題の隅に解答の時に考えたことなどを直接書き込んでしまった方が良いと思います。

 

次解く時に答えが分かってしまうデメリットもあるので好みが分かれますが、2回目解く時のヒントを与えておく方が復習のスピードが上がり、印象にも残るので、個人的にはおすすめです。

 

まとめ

 

・ある程度学習とは、要領の良い学習をするということ

 

・テキストの頭から読み込むのではなく、どんどん読み進める

 

・全体像をつかみ、大事な部分が分かってから、覚えるようにする

 

要領が悪い勉強をすると、大事な部分をつかめず、先に進めず、焦りだけが積もっていく悪循環に陥りますので、ぜひ要領の良い学習方法をつかむようにして下さい。

 

オンライン個別授業では、ただ単に分からないことを説明するだけでなく、要領の良い学習方法をつかめるようなサポートも行っています。

 

無料の体験授業なども行っていますので、興味があれば、こちらの記事からどうぞ。