年別:2023年

こんにちは、講師のサキです。

 

この記事では、看護師国家試験の出題基準『必修』に焦点を当て、まとめています。

 

看護師国家試験の出題基準とは、看護師国家試験におけるテスト範囲のようなものです。

 

定期試験の場合は、必ずテスト範囲を確認して試験に臨むはずです。

 

これは、無駄な勉強をしたくない、効率良くテスト範囲だけを勉強したい、というような心の現れだと思います。

 

国家試験においても同様で、出題範囲を理解することで、何を優先的に勉強したら良いのかが分かったり、どの内容の理解が不十分なのかが分かったりします。

 

出題基準を無視して学習を進める方もいますが、上記の理由で、出題基準を必ず確認してもらうようにしています。

 

一般問題・状況設定問題にも出題基準はありますが、かなり広範囲になりますので、まずは必修問題の出題基準を把握することから始めることをおすすめします。

 

 

こちらの記事には目次読みの大切さを記載していますので、合わせてご確認ください。

 

必修問題出題基準の4つの大目標

 

目標Ⅰ.看護の社会的側面及び倫理的側面について基本的な理解を問う。

 小項目:1~5

目標Ⅱ.看護の対象者及び看護活動の場について基本的な理解を問う。

 小項目:6~9

目標Ⅲ.看護に必要な人体の構造と機能及び健康障害と回復について基本的な理解を問う。

 小項目:10~12

目標Ⅳ.看護技術の基本的な理解を問う

 小項目:13~16

 

4つの大目標を理解するために、16の小項目が設定され、さらに16の小項目を理解するための細項目が設定されています。

 

例)1.健康に関する指標を理解するために、A.人口動態・人口静態やB.健康状態や受療状況などを理解する必要がある。

 

小項目や細項目を確認することで、国家試験で出題されている問題の意図などが分かってくるかと思います。

 

では、大目標ごとに小項目を見ていきます。

 

 

目標Ⅰ:看護の社会的側面及び倫理的側面について基本的な理解を問う

 

大目標Ⅰは基本的に社会保障の内容です。社会保障の割合は高いので、10問程度は社会保障の内容が出題されます。

 

※過去に国家試験に出題された問題や類題の一例を細項目にリンクをつけています。どのような問題が出題されるのか、確認しておきましょう。

 

1. 健康に関する指標
A.人口静態・人口動態
a.総人口
b.年齢別人口
c.労働人口
d.将来推計人口
e.世帯数
f.婚姻・家族形態
g.出生の動向
h.死亡の動向
i.死因の概要
B.健康状態と受療状況
a.平均余命
b.有訴者の状況
c.有病率・罹患率
d.受療行動・受療率
e.入院期間
f.外来受診状況
2.健康と生活
A.生活行動・習慣
a.食事・栄養
b.睡眠
c.運動
d.代謝障害
e.喫煙
f.ストレス
g.メンタルヘルス
h.ライフスタイル
i.性行動
B.労働
a.職業と疾病
b.労働環境
c.雇用形態
d.母性保護と両立支援
C.生活環境
a.水・空気・土壌
b.食品衛生
c.住環境・社会環境
3.保健医療制度の基本
A.医療保険制度
a.医療保険の種類
b.国民皆保険
c.国民医療費
d.高齢者医療制度
e.給付の内容
B.介護保険制度
a.保険者
b.被保険者
c.給付の内容
d.要介護認定
4.看護の倫理
A.基本的人権の擁護
a.個人の尊厳
b.患者の権利
c.自己決定権と患者の意思
d.インフォームド・コンセント
e.ノーマライゼーション
f.情報管理(個人情報保護法)
B.看護倫理
a.看護職の役割
b.看護の倫理綱領
5.関係法規
A.保健師助産師看護師法
a.保健師助産師看護師の業務
b.看護師に禁止されている業務
c.秘密の保持(守秘義務)
B.看護師等の人材確保の促進に関する法律
a.基本方針
b.養成制度
c.就業状況

 

 

 

目標Ⅱ:看護の対象者及び看護活動の場について基本的な理解を問う

 

目標Ⅱは看護学概論や理論の基礎知識や社会保障の分野になります。

 

ここでも社会保障の内容が入っています。どちらかというと目標Ⅰ・Ⅱは暗記が主体になります。

6.人間の特性
A.人間と欲求
a.基本的欲求
b.社会的欲求
B.患者の特性
a.QOL
b.患者ニーズ
c.健康に対する意識
d.疾病に対する意識
e.疾病・障害の受容
7.人間の成長と発達
A.胎児期
a.形態的発達
b.先天異常
c.胎児期の異常
B.新生児期・乳児期
a.発達の原則
b.身体の発育
c.運動能力の発達
d.栄養
e.親子関係
f.先天免疫と獲得免疫
C.幼児期
a.身体の発育
b.運動能力の発達
c.排泄の自立
d.言語発達
e.社会性の発達
f.基本的生活習慣の確立
D.学童期
a.運動能力・体力の特徴
b.社会性の発達
c.学習に基づく行動
E.思春期
a.第二次性徴
b.アイデンティティの確立
c.親からの自立
d.異性への関心
F.成人期
a.社会的責任と役割
b.生殖機能の成熟と衰退
c.基礎代謝の変化
G.老年期
a.運動能力・体力の変化
b.知覚・感覚の変化
c.認知能力の変化
d.心理社会的変化
e.個別性・多様性
8.患者と家族
A.家族の機能
a.家族関係
b.家族構成員
B.家族形態の変化
a.家族の多様性
b.構成員の変化
c.疾病が患者・家族に与える心理社会的影響
9.主な看護活動展開の場と看護の機能
A.医療提供施設
a.病院
b.診療所
c.助産所
d.介護老人保健施設
B.保健所・市町村における看護活動
a.保健所の業務
b.市町村の業務
C.地域・在宅での看護
a.居宅
b.訪問看護ステーション
c.介護保険施設
d.地域包括支援センター
D.看護管理
a.看護体制
b.看護チーム
c.安全管理<セーフティマネジメント>
d.インシデントレポート
E.関連職種との連携
a.関連する職種
b.チーム医療
c.看護の役割

 

 

目標Ⅲ:看護に必要な人体の構造と機能及び健康障害と回復について基本的な理解を問う

 

目標Ⅲは、解剖生理・病態生理・薬理学といった内容です。

 

この範囲は理解が必要になり、難しい範囲です。一般問題とも密接に関係してくるので、一般と合わせて理解していくことが重要です。

10.生命活動
A.人体の構造と機能
a.内部環境の恒常性<ホメオスタシス>
b.血液・水・電解質
c.体温
d.感染防御と免疫反応
e.循環器系
f.呼吸器系
g.神経系
h.消化器系
i.泌尿器系
j.代謝・内分泌系
k.骨・筋系
l.性と生殖器系
m.遺伝
B.正常な妊娠・分娩・産褥
a.妊娠の成立
b.妊娠の経過
c.分娩の経過
d.産褥の経過
C.人間の死
a.死の三徴候
b.死亡判定
c.脳死
d.死の受容
11.病態と看護
A.症状と看護
a.意識障害
b.ショック
c.高体温・低体温
d.脱水
e.黄疸
f.頭痛
g.咳嗽・喀痰
h.吐血・喀血
i.チアノーゼ
j.呼吸困難
k.胸痛
l.不整脈
m.腹痛・腹部膨満
n.嘔気・嘔吐
o.下痢
p.便秘
q.下血
r.乏尿・無尿・頻尿
s.浮腫
t.貧血
u.睡眠障害
v.感覚の異常
w.運動の異常(麻痺・失調)
x.けいれん
B.主要疾患と看護
a.生活習慣病
b.がん
c.感染症
d.外因性障害
e.精神疾患
f.小児疾患
g.高齢者の疾患
12.薬物治療に伴う反応
A.主な薬物の作用と副作用
a.抗菌薬
b.抗ウイルス薬
c.抗癌薬
d.強心薬・抗不整脈薬
e.狭心症治療薬
f.降圧薬・昇圧薬
g.利尿薬
h.副腎皮質ステロイド
i.糖尿病治療薬
j.中枢神経作用薬
k.麻薬
l.消炎鎮痛薬
B.医薬品の安全対策
a.混合の可否
b.禁忌
c.保存方法
d.薬理効果に影響する要因

 

 

 

目標Ⅳ:看護技術の基本的な理解を問う

 

目標Ⅳは看護技術の基礎的な内容になります。

 

この範囲は看護技術なので、どちらかというと暗記で、考えると分かる問題も多いです。ただ、決しておろそかにせずに正確な値などを覚えることが大切です。

13.基本技術
A.コミュニケーション
a.言語的コミュニケーション
b.非言語的コミュニケーション
c.面接技法
B.フィジカルアセスメント
a.バイタルサインの測定と評価
b.意識レベルの評価
c.呼吸音聴取の方法と評価
d.腸蠕動音聴取の方法と評価
e.運動系の観察と評価 (ADL・ROM・MMT)
C.看護過程
a.情報収集
b.アセスメント
c.計画立案
d.実施
e.評価
f.記録
14.日常生活援助技術
A.食事
a.食事の環境
b.食事介助の方法
c.誤嚥の予防
B.排泄
a.床上排泄
b.導尿
c.浣腸
d.摘便
e.失禁のケア
C.清潔
a.入浴
b.清拭
c.口腔ケア
d.洗髪
e.部分浴
f.陰部洗浄
g.整容
h.寝衣交換
D.活動と休息
a.睡眠
b.体位
c.体位変換
d.移動・移送
e.ボディメカニクス
f.廃用症候群の予防
15.患者の安全・安楽を守る技術
A.療養環境
a.病室環境
b.共有スペース
c.居住スペース
B.医療安全対策
a.転倒・転落の防止
b.誤薬の防止
c.患者誤認の防止
d.誤嚥・窒息の防止
e.情報伝達と共有・管理
C.院内感染防止対策
a.スタンダードプリコーション
b.手洗いの方法
c.無菌操作
d.滅菌と消毒の方法
e.針刺し・切創の防止
f.感染性廃棄物の取り扱い
16.診療に伴う看護技術
A.栄養補給
a.経管栄養法
b.経静脈栄養法
B.薬物療法
a.与薬方法
b.薬効・副作用(有害事象)の観察
C.輸液管理
a.刺入部位の観察
b.輸液ポンプの取り扱い
c.点滴静脈内注射の管理
D.採血
a.穿刺部位
b.採血方法
E.罨法
a.罨法の種類と適応
b.温罨法の方法
c.冷罨法の方法
F.呼吸管理
a.酸素吸入時の原則
b.酸素ボンベの取り扱い
c.酸素流量計の取り扱い
d.鼻腔カニューラ
e.酸素マスク
f.ネブライザー
G.吸引
a.口腔内・鼻腔内吸引
b.気管内吸引
c.体位ドレナージ
H.救命救急処置
a.気道の確保
b.人工呼吸
c.心マッサージ
d.直流除細動器
e.自動体外式除細動器<AED>
f.止血
g.体温の保持・冷却
I.皮膚・創傷の管理
a.包帯法
b.創傷の管理
c.褥瘡の予防・処置
J.災害看護
a.トリアージ
b.応急処置の原則
c.搬送・移送
d.こころのケア

 

 

 

まとめ

 

・必修問題は、4つの大目標と16の小項目に基づいて出題される。

 

・定期試験の範囲を確認するように、必修問題の出題範囲を確認し、優先的に勉強した方が良いことや、理解不十分な内容を自分で分かるようにする。

 

・目標Ⅰ・Ⅱ・Ⅳはどちらかというと暗記が中心。

 

・目標Ⅲは理解が必要になる。一般問題などと合わせて理解を進めることが重要。

 

今解いている問題、解こうとしている問題が、出題基準に照らすとどの範囲なのか、解けない問題はどの範囲なのか、自分の理解度を知ることが大切です。

 

 

 

 

こんにちは、講師のサキです。

 

この記事では、ある程度学習に向けての工夫 目次読みの方法をご紹介致します。

 

ある程度学習で大事なことは、過去問集をどんどん前へ進めることと伝えています。

 

学習方法についてはこちらの記事からどうぞ。

 

 

ただ、どんどん前へ進むと自分の今いる状態が分からなくなり、この勉強で良いのか不安に駆られることがあります。

 

その上で大事になるのが、目次読みという考え方になります。

 

目次読みとは

 

これは速読法などで用いられる言葉です。

 

目次読みの良いところは、自分の勉強している居場所が分かり、全体像が分かるということです。

 

過去問集では意味の無いこととのように思うかもしれませんが、全体像を把握することは学習のモチベーションにも深く関わってきます。

 

また、過去問集だけでなく、必修問題の出題基準を確認することも有効で、全体像を把握しつつ、自分の得意分野や苦手分野を把握することもできます。

 

出題基準に沿って、どのような問題が出題され、どのような勉強が必要なのかも記事にしていきますので、そちらも合わせて参照してください。

 

では、目次読みの方法を紹介していきます。

 

目次読みの方法

 

目次とは本の見出しを集めたものであり、全体像を把握するものですよね。

 

それを勉強においても活用しようという考えで、今から進めていく勉強の全体像を見える形にできれば方法は様々ですので、例を2つ挙げておきます。

 

必修問題の出題基準をプリントアウトする

 

必修問題の出題基準であれば、出題基準をプリントアウトし、一覧が見えるような状態にして下さい。(紙ベースの方がおすすめです。)

 

初めて出題基準を確認する場合は、まずは全体像を簡単に把握する。

 

次に、今どの程度理解している分野があるのか、あるいは分かっていない分野があるのか、個々に把握していく。

 

その確認が終わったら、出題基準は机に貼るなどしておき、「今日はこの範囲を進める」と決めて勉強していく、というような流れです。

 

がむしゃらに進むことと、自分の現在地を知りながらどんどん前に進むことでは、得意・苦手分野の把握のレベルが異なり、大きな差になりますので、ぜひ取り入れてみてください。

 

レビューブックや過去問集の分野毎の目次をコピーする

 

レビューブックや過去問集においては、分野毎に目次があるかと思いますので、そのページをコピーして一覧にしておくことをおすすめしています。

 

先ほどの手順と同様ですが、目次を確認しながら、今自分はどこを解いているのか、苦手な内容はどこなのかを把握し、マーキングするなどしてください。

 

目次の一覧を見ると、自分の苦手な内容がどこなのか分かり、苦手な内容が多い分野が分かると苦手な分野(整形、循環器の分野が苦手など)が分かるようになります。

 

目次を見れば、苦手(得意)分野が一目瞭然

 

目次の一覧が、自分の理解度を示すデータベースになるということです。

 

データベースが無ければ、国家試験直前になっても、自分の苦手範囲が分からないというような状況になり、最後に何を見直しすればよいのかも分からなくなる恐れもあります。

 

もちろん、模試などから苦手分野などを把握することもできますが、データが少なすぎますので、日々の勉強から自分の理解度などを確認していくようにして下さい。

 

長丁場の学習に向けた道しるべとして、目次読みを活用することをおすすめしています。

 

学習に不安があるという方はオンライン個別指導なども行っていますので、お気軽にお問い合わせください。

 

 

訪問看護をする時、医療保険か介護保険どちらかが適応されているみたいですが、どういう基準で決められているのでしょうか?

 

訪問看護制度は難しいですが、基本的な決まりを押さえておくことが大事です。

 

訪問看護の制度は、医療保険制度と介護保険制度において定められています。

 

医療保険と介護保険による訪問看護の違い

 

医療保険 介護保険
根拠法 健康保険法、国民健康保険法等 介護保険法
対象者 疾病等により継続して療養を受ける必要がある者で、居宅での訪問看護が必要と主治医が認めたもの(介護保険の要介護認定の非該当者も含む 要介護、要支援の認定を受け、主治医が訪問看護の必要性を認めた者
対象年齢 全年齢 40歳以上(原則65歳以上)
訪問看護指示書 どちらの場合も医師の指示書は必要
訪問看護計画 どちらの場合も訪問看護師が立案。

ただし、介護保険ではケアプランに則り計画を立案する。

回数 原則:週3日まで

例外:「厚生労働大臣が定める疾病等」の療養者や指定された医療処置・管理が必要な者等については週4日以上の訪問が可能

必要性に基づきケアプランによって決められる
自己負担 原則:3割負担

例外:年齢や収入によっては1割負担もしくは2割負担

原則:1割負担

例外:収入によっては2割負担もしくは3割負担

提供主体 訪問看護ステーション、病院、診療所などの訪問看護事業所

 

要介護・要支援認定を受けている者は、原則として医療保険よりも介護保険が優先されます。

 

ただし、「厚生労働大臣が定める疾病等」や認知症以外の精神疾患の療養者、急性憎悪などにより特別訪問看護指示書の交付があった場合は、医療保険の対象となります。

 

介護保険で訪問看護を利用する場合

 

介護保険では、支給限度額の範囲内であれば訪問回数に制限がなく、複数の訪問看護ステーションを利用できる。

 

介護保険では、利用者の同意のもとで作成される介護サービス計画(ケアプラン)により訪問回数が決まります。

 

ケアプランの作成は、要介護者に対しては介護支援専門員(ケアマネジャー)、要支援者に対しては地域包括支援センターの保健師などが中心となって行います。

 

滞在時間により介護報酬が異なり、原則として、30分単位で報酬が決められています。

 

医療保険で訪問看護を行う場合

 

医療保険では、原則として訪問を週3日までとされています。

 

そのうえで、「厚生労働大臣が定める疾病等」などの療養者や指定された医療処置・管理が必要な者、症状の急激な増悪などで主治医より特別訪問看護指示書が交付された場合、週4日以上の訪問可能になります。

 

医療保険で訪問看護を行う場合、原則3割負担となるため、負担が大きいですが、介護保険非該当者でも利用できます。

 

細かい部分を考えだすと混乱してきますので、表に示しているような代表的な両者の違いを明確に覚えておくようにすると良いかと思います。

 

 

こんにちは、講師のサキです。

 

この記事では、看護師国家試験対策オンライン家庭教師の個人経営の利点と欠点についてお伝えしていきます。

 

看護師国家試験対策の業者は色々とありますが、個人経営のオンライン家庭教師は一握りしか存在しません。

 

業者が既に立ち並ぶので不要なように思うかもしれませんが、業者に負けない利点もあります。

 

個人経営、個別指導の利点と欠点について詳しく解説したいと思いますので、参考にして頂けると幸いです。

 

利点① 融通が効きやすい

 

個人経営の最大の利点は、融通の効きやすさです。

 

授業時間の曜日・時間などを固定せず、個別に設定することが可能です。

 

時間も1コマ60分で設定していますが、状況に応じての時間設定も可能です。

 

受講生の事情に合わせた時間割を設定しますので、継続しやすいのが特徴です。

 

利点② 個別性に合わせた指導体制

 

指定のテキストを購入する、指定の授業計画を実施する、指定の授業を受ける、ということはなく、受講生の希望に沿った個別の指導を行います。

 

勉強の進め方は十人十色なので、個別指導を行う中で適宜修正をしていきます。

 

計画の立てっぱなし、課題の与えっぱなしにすることはありません。

 

また利点①のように、受講生の事情に合わせて授業時間を合わせることなども個別性のひとつです。

 

利点③ 料金が業者と比較すると安価

 

授業1回60分:3,000円となります。

 

申し込みは4回分の費用:12,000円を初回授業日までにお支払いお願いいたします。

 

基本的には週1回授業として、月に4回授業を行うことを想定していますが、実習や学校の授業が忙しい時は、月1回だけにするということも可能です。

 

逆に、夏休みなど長期休みに1週間に4回授業を行うということも可能です。

 

授業4回分の回数券というように活用してもらうことが可能です。

 

基本的には週1回の授業を設定し、スケジューリングしながら、勉強を進めていくような活用方法がおすすめです。

 

利点④ 授業時間外のサポートも充実

 

週に1回の授業では限界があるため、残りの自己学習時間を充実させることが重要です。

 

そのため、授業時間外の学習進行計画を立て、自己学習で進めてもらいます。

 

そこで一番問題なのは、自己学習時間に多くの疑問が生じてしまい、思うように進められなくなり、立ち止まってしまうことです。

 

(予備校などの集団授業でついていけないと感じる人も同じ思考に陥っています。)

 

この過程をスムーズにすることがなにより重要だと考えています。

 

自己学習時間の疑問を解決するために:メール対応と自習室の開講

 

授業時間外の疑問に立ち止まらないための対策を講じています。

 

1つはメール対応(LINE対応も可)です。

 

24時間受付していますので、次回の個別授業を待たずに質問が可能です。

 

参加者多くなっているため、自習室は一時休止中です。

 

2つ目は自習室の開講です。

 

1-2週間に1回、全受講者を対象に自習室を開講しています。

 

自習室とは、原則9:00-17:00にオンラインブースを開講し、参加可能な受講生は自由に参加して自習を行うことができるスペースのことです。

 

同時刻に基本的には講師も控えていますので、質問時間としても活用可能です。

 

受講生の参加が多い場合は、順番での対応となりますが、参加者が少ない場合などは、定例の個別指導時間と同程度の質問時間を確保できる場合もあります。

 

例年、夏までは余裕がありますので、早めの参加をおすすめします。

 

オンライン学習教材の提供・紹介 学習アプリ:Ankiなど

 

学習教材は、基本的にレビューブックとQB(一般と必修)で問題ありませんが、どうしても紙ベースだけだと覚えにくいという方もいます。

 

その場合は、学習アプリを提供して勉強してもらうこともあります。

 

Ankiという学習アプリで、共有デッキでオリジナルの問題集を使うこともできます。

 

その他、オリジナルの問題集、テストなどの教材を活用することもあります。

 

基本的に成績アップのために、手厚くサポートします。

 

欠点① 繁忙期は人手不足

 

個人経営のため、国家試験前などの繁忙期は人手不足になります。

 

今まで利点として挙げてきた、融通の効きやすさ、個別性、充実のサポートが12月〜2月はやや弱くなるかもしれません。

 

欠点② 講師の変更ができない

 

こちらもどうしても一人で経営しているため、講師と合わないということもあるかと思います。

 

指導スタイルなども簡単に記載していますので、こちらもぜひ参考にして下さい。

 

 

基本的にはどんな受講生でもスタイルに合わせて実施していきたいと思います。

 

まずは無料の体験授業へ

 

実際に個別指導を受けてみないと分からないことが多いと思います。

 

ご興味があれば、お問い合わせフォームよりご連絡を下さい。

 

問い合わせをしたからといって、本申込を強制することはありませんし、しつこい営業なども行いません。

 

無料体験授業への流れはこちらの記事を参照ください。

 

 

ご興味があれば、お気軽にお問い合わせください。

 

LINE公式アカウントから友達登録し、「無料授業体験」とご連絡頂くことでも受付可能です。

 

 

 

こんにちは、管理人のさきです。

 

今回は、『ある程度学習』について、少し深堀りしてお伝えしていきたいと思います。

 

ある程度学習とは造語になりますが、国家試験対策の勉強は、ある程度の学習をすることが重要になるので、そう呼んでいます。

 

国家試験対策の学習方法についてはこちらの記事も参照ください。

 

 

 

ただ、間違ってほしくないのは、知識を深く掘り下げるなと言っている訳ではありません。

 

ニュアンスとしては、いきなり掘り下げるな、ある程度で進め!という感じです。

 

それが要領の良し悪しにつながっていきます。

 

要領が悪い人と要領が良い人

 

皆さんの回りには要領が良い人もいれば、要領が悪い人もいると思います。

 

その判断基準は色々かと思いますが、要領の悪い人のイメージは教科書や参考書などを頭から覚えようとして、ノートにまとめたりしているような人かと思います。

 

要領の悪い人にならないように勉強してほしいので、ある程度学習をしてほしいと思っています。

 

看護の勉強というと膨大な量があり、レビューブック1冊をまるまる覚えることや、QBなどの過去問集を全て覚えることでさえも正直難しいです。

 

それを最初の問題(QBの場合、医学の解剖分野)から、忘れないように調べながら、覚えながら進むと絶対に詰まってしまいます。

 

そのため、最初は全く分からないことでも、とりあえず解説などを読んでみて、そんなもんなんだなと割り切り、前へどんどん進むことを重視して下さい。

 

不思議なことに全体像をつかむと、分からなかった部分がなんとなく分かるようになります。

 

周辺知識が増えたり、解き方や覚え方が分かったり、要因は様々ですが、何故か分かってきます。

 

ある程度と言っても、読み飛ばしではなく、読み進めるというイメージが大事です。

 

次項からは、ある程度割り切りながら進める方法をいくつか紹介していきます。

 

音読

 

いつも聞いている音楽などは、鼻歌で歌ってしまうことはありませんか?

 

これは無意識の領域で覚えている状態になります。

 

覚えようとしなくても覚えてしまっている状態、この方法で覚えてしまうのが、音読です。

 

つまり、レビューブックを音読してしまうのです。分からない単語でもとりあえず音読します、できれば10回くらい、すらすら読めるようになるまで。

 

そうすると、分からない単語でも覚えやすくなっています。

 

英語の学習法などはこの方法が多いように思いますが、看護でも同様に活用できるかと思います。

 

覚えやすい形式にする

 

先に音読をしてから、このステップに入るのがおすすめです。

 

レビューブックなどのテキストのままの文章だとどうしても覚えにくいと感じるのが普通かと思います。

 

覚えやすい形式にするというのは、自分の言葉に変換して覚えることや図式化(イラストなど)するというようなことです。

 

ただ、このステップには多少時間がかかるので、全てを覚えようとノートにまとめにかかると残念ながら要領の悪い人に成り下がってしまいます。

 

音読や問題集をどんどん進める中で見出した、何回も出てくる問題や何回も間違える問題など、自分で真剣に覚えた方が良いと思うことをまとめることが重要です。

 

とりあえず5回解いたり、読んだりしただけで覚えられる内容が多くあります。

 

それを1回解けなかったからまとめようとしてしまうと、無駄な時間になってしまいます。

 

ノートなどにまとめることは重要ですが、不要なことをノートに書くことは無駄です。

 

大事なことを見出すために、まずは読み進みましょう。

 

ノートをまとめるためにも全容を把握することが大事

 

記憶術という単語もよく耳にしますが、ドラえもんの暗記パンのようなものが存在する訳ではありません。

 

大事なことはノートにまとめることは重要ですが、そうすると大事なことがバラバラと記載されてしまうかもしれません。

 

それでも自分が大事と思ったことを見返せるノートにはなりますが、記憶しにくいノートになるかもしれません。

 

記憶するには、内容の類似性などを考慮して、整理して覚えることも重要です。

 

記憶=整理して覚えやすくすること

 

内容の類似性(一緒に覚えた方が良いこと、関連していることなど)を判断するためにも、全体像を把握することが大事になってきます。

 

関連付けて一緒に覚えた方が良いことなどが分かり始めた段階でも、かなり成長している状態です。

 

間違いはそのまま残す

 

最後に、小学校のテストの頃から言われていることかもしれませんが、間違いはそのまま残すということです。

 

間違いを嫌うのは誰しもあります。

 

しかし、間違いを残すことで、自分がどのように覚え間違っていたのかが分かり、復習する時に強い印象を与えてくれます。

 

強い印象はそのまま記憶に残りやすくなりますので、絶対に消さないでください。

 

QBなどの□□□に×か〇しか書かずに進むという人がいますが、問題の隅に解答の時に考えたことなどを直接書き込んでしまった方が良いと思います。

 

次解く時に答えが分かってしまうデメリットもあるので好みが分かれますが、2回目解く時のヒントを与えておく方が復習のスピードが上がり、印象にも残るので、個人的にはおすすめです。

 

まとめ

 

・ある程度学習とは、要領の良い学習をするということ

 

・テキストの頭から読み込むのではなく、どんどん読み進める

 

・全体像をつかみ、大事な部分が分かってから、覚えるようにする

 

要領が悪い勉強をすると、大事な部分をつかめず、先に進めず、焦りだけが積もっていく悪循環に陥りますので、ぜひ要領の良い学習方法をつかむようにして下さい。

 

オンライン個別授業では、ただ単に分からないことを説明するだけでなく、要領の良い学習方法をつかめるようなサポートも行っています。

 

無料の体験授業なども行っていますので、興味があれば、こちらの記事からどうぞ。

 

 

 

こんにちは、さきです。

 

この記事では、脳科学に基づく記憶術から、看護師国家試験の過去問を進める方法と復習するタイミングについて、紹介します。

 

記憶にある4つのレベル「セレゴ・メゾット」

 

「セレゴ・メゾット」によると、記憶の段階を4つのレベルに分類しています。

 

・ファミリア(familiar)=親近感

・リコグニション(recognition)=見分ける

・リコール(recall)=再生する

・オートマティック(automatic)=自動的→習熟

 

記憶の4つのレベルを知ることで、今記憶のレベルはどの段階にあり、どのような学習計画で学習していけばよいか分かるようになります。

 

まずは一つずつ意味とどのレベルまで学習に必要なのかを見ていきます。

 

ファミリア

 

覚えたことがある」という程度の記憶になります。

 

聞いた、見たことがあり、知っているような気がするが、何かを思い出せるわけではなく、知識としては役に立たないレベルの記憶です。

 

国家試験の過去問を解く上で、さらっと見て、解き進めてしまうと、このレベルの記憶になってしまいます。

 

広く浅く・ある程度学習が必要ですが、この段階だと浅すぎる学習になり、ほとんど覚えていない、使えない知識として考えてください。

 

 

リコグニション

 

見分けるという意味にあるように、自力では思い出せないけれど、選択肢を与えられれば見分けることができるというレベルの記憶になります。

 

記述の試験などでは厳しい記憶のレベルになりますが、国家試験の場合は最低限このリコグニションのレベルまで記憶していれば、正解にたどり着けることになります。

 

ただ、正確には覚えていないので、似た選択肢を出題されることで簡単に引っかかってしまう可能性もあります。

 

そのため、ある程度学習を進める中で大事なのは、リコグニションのレベルまで覚えて、次の問題に進み、繰り返し復習することで、次の段階のレベルに引き上げていくという意識が重要になります。

 

リコール

 

再生するという意味になり、選択肢が無くとも、自分で思い出すことができるという高いレベルの記憶のことになります。

 

国家試験において記述はありませんが、リコールまでの知識を増やすことで、正答だけでなく、なぜ他の選択肢が誤答なのかまで理解でき、正答率をさらに高めることにつながります。

 

ただ、ある程度学習においては、かなり踏み込んで覚えている状態になりますので、1周目の学習からこのレベルを目指してしまうと、時間がかかり非効率です。

 

エビングハウスの忘却曲線であるように、1時間後、1日後、1週間後くらいを目安に繰り返し、記憶を強化していく中で、リコールの知識まで引き上げるイメージです。

 

また、看護師国家試験問題には様々なレベルの問題が出題されます。

 

かなり難解レベルの問題に関しては、リコグニションのレベルでも十分なものもあり、頻出される十分理解してほしい問題では、リコール以上の暗記を超えたレベルにまで到達してほしいようなこともあります。

 

オートマティック

 

自動的という意味で。思い出そうとしなくても自然に浮かんでくる高いレベルの記憶になります。自分の名前や今話している日本語などもこれに該当します。

 

看護師国家試験対策では、オートマティックまで知識を引き上げる必要は無いかもしれません。

 

しかし、学生を見ていると、実習で学んだ知識などはオートマティックに活用できているように思います(糖尿病→インスリン→低血糖→BS:80未満、HbA1C:6.5・・など)。

 

これから勤務する専門領域では、このオートマティックのレベルまで知識を増やしていきましょう。

 

この4段階で重要なこと

 

・ファミリアのレベルの勉強は意味が無い。リコグニションのレベルまで覚えるような、ある程度学習を進めることが重要。

 

・リコグニションのレベルから学習繰り返し、リコールのレベル(最大オートマティック)まで引き上げることが目標。

 

ファミリアレベルのような薄い勉強、リコール以上の分厚過ぎる勉強は無駄になるということを意識してほしいと思います。

 

復習のタイミングと回数

 

この記憶の4段階のレベルから復習のタイミングを考えると、リコグニションのレベルまで記憶して学習し、ファミリアのレベルに落ちる前に復習するということが必要です。

 

そのタイミングは、エビングハウスの忘却曲線から導き出された1時間後の忘却状態がおそらくファミリアの記憶レベルになっていると推測できます。

 

こういった理由から、学習後1時間経過したら、進めた分の内容を復習するという学習スタイルを推奨しています。

 

それ以降、リコール以上の段階に進めるためには、4-5回の復習が必要になります。

 

基本的には1時間、1日、1週間、1カ月後程度を目安に繰り返すことを意識して下さい。

 

かなり勉強しないといけないように見えますが、1回目の半分の力で2回目の学習ができ、2回目の半分の力で3回目の復習ができ、3回目の半分の力で4回目の復習ができますので、想像以上に短時間で知識を定着させることができると思います。

 

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