こんにちは、講師のサキです。

 

今回は、デジタル教材を用いたおすすめ学習法として、学習アプリAnkiを紹介します。

 

看護の世界では、手書き形式のレポートや看護計画を作成することもしばしばあり、なかなかデジタル化が遅いように感じます。

 

国家試験の学習にも、手書き学習が向いているのであれば、従来通りの学習法でかまいませんが、どうしても合わないという方もいるかと思います。

 

そんな時には、手書き学習に少しデジタル学習を加えることで、成績が飛躍的に伸びるということもあります。

 

そこで、今回はデジタル学習、Ankiについて少し学んでみましょう。

 

Ankiとは

 

一言で表すと、紙の暗記カードのアプリ版です。

 

中高生の時に、英単語帳として、表に「make」、裏に「作る」と書いたりしたことがあるかと思います。

 

暗記するためには、一瞬だけでも良いので、「思い出そうとする行動」をした後に、答えを確認することが重要です。

 

『make』という単語の横に、『作る』という答えを見てしまうと暗記できませんが、表に『make』があり、裏に『作る』という答えがあれば、思い出そうとする時間が必然的にできますので、暗記することができます。

 

その暗記カードが、PCやスマホで作成でき、PCやスマホで学習ができるようにしたものが今回紹介するAnkiアプリです。

 

では、Ankiアプリの特徴を見ていきます。

 

Anki導入にかかる費用は無料(ios版は有料)

 

AnkiのPC版、アンドロイド版は無料で利用ができます。

 

一方、ios版は有料で約4000円の費用がかかりますので、注意が必要です。

 

iphoneを利用している方は、「good notes5」などの無料ツールで代用することもできますが、4000円で購入しても損は無いと思います。

 

もし、アンドロイド系のスマホやPCを持っているという方であれば、無料で使ってみて、iphoneでも使いたいと思ったら、4000円を支払うという手順でも良いと思います。

 

無料でこのクオリティの高さは素晴らしいです。

 

デジタルアプリ(Anki)をおすすめする理由

 

導入してみて本当に良かったと思う理由を5つ挙げます。

 

①自由度が高い

 

紙の単語帳も良いのですが、問題によって表と裏に記載する情報量に大きな差があり、手書きの場合、記載できる量にも限界があります。

 

Ankiの場合は、暗記したい内容・問題などをそのまま入力する以外に、情報をコピー&ペーストしたり、写真でPDF化して入力したりすることができます。

 

看護の参考書に重要な内容は全てまとめて記載してくれていますが、既に全ての内容をまとめているため、何を覚えていて何を覚えていないのかが分からなくなってしまうことがあります。

 

自分が勉強したこと、今後復習しなければならないことをまとめることができるため、非常に効果的です。

 

②繰り返し学習を設定できる

 

先ほどからつながりますが、今後復習しなければならないことを、習熟度に合わせて復習周期を自動で設定してくれます。

 

これは、国家試験の学習方法にも記載しています。

 

 

 

繰り返し学習をアプリが補助をしてくれます。

 

覚えにくい内容は短い周期で何度も復習する、覚えている内容は次の忘れそうな長い周期で復習する、といった設定も可能です。

 

分かっていない内容を重点的に学習できるという点がかなり魅力的なポイントです。

 

③カードの作成方法が簡単

 

①につながる部分ですが、カードの作成方法が簡単です。

 

タイミングが得意であれば、タイピングで入力、フリック入力が得意であればフリック入力で行うという、手書き以外の手法ができます。

 

上記の単純入力の方法を試しながら、インターネットからコピー&ペーストをしてみたり、写真を載せてみたり、PDFファイルを載せてみたり、色々な方法を使うことができます。

 

慣れると使い勝手の良さを感じられると思います。

 

④いつでも利用可能

 

単語帳は開かないけと、スマホは開けるという方は多いと思います。

 

もちろんスマホを開いても、Ankiは開かないかもしれませんが、単語帳よりも開く可能性が高いです。

 

成績が伸び悩む学生に多いのは、勉強を始めるというハードルが非常に高く、そこを乗り越えられないことです。

 

しかし、スマホであれば開けるから勉強できるようになったという方も実際にいます。

 

勉強のきっかけとして役に立つ可能性を秘めていると思います。

 

⑤複数のデバイスで利用できる

 

よくある活用法はPCで単語帳を作成し、スマホやタブレットで勉強するという方法です。

 

入力から勉強までスマホだけで完結できますが、編集作業などはPCが効率が良く、持ち運んで勉強する場合はスマホの方が効率が良いので、機器の特徴を活かした運用ができます。

 

作成した単語帳が、PCやスマホ、タブレットと同期して利用できるということが無料アプリで実現していることに驚きです。

 

共有デッキを利用可能

 

最後に「共有デッキ」について紹介します。

 

共有デッキとは、他のユーザーが作成したデッキ(単語帳)のことで、その共有デッキをダウンロードすることで無料で利用ができます。

 

作成の手間を、他のユーザーが担ってくれているという訳です。

 

デッキを自分で作成することで、自分に合ったデッキを作成できますが、時間がかかるため、このような共有デッキとは非常に魅力的な方法です。

 

ただ、とりわけ無料利用可能なものは英単語帳などが多く、看護はほとんどありません。

 

Ankiアプリを使って勉強したいと希望する受講生には、『看護師国家試験対策デッキ』を提供しています。

 

自分で勉強しながら作成したデッキを使う方が効果的かと思いますので、参考にしてもらいつつ、自分に合ったデッキを作成するのも良いかと思います。

 

その他、看護にも有効活用できるデジタル教材もありますので、そういったものも時折紹介していきます。

 

まとめ

 

Ankiとは、紙の単語帳のアプリ版である。

 

おすすめする理由は以下の5項目。

 

1.自由度が高い

2.繰り返し学習が可能

3.カードの作成方法が簡単

4.いつでも利用可能

5.複数のデバイスで利用できる

 

看護はあまり無いが、共有デッキなども利用可能です。

 

紙の参考書で勉強するのは苦手という人は、デジタル教材を活用してみるのも一手かと思います。

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